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名前 攻撃力 消費EN 効果 定価 入手場所 初期装備可能金額 ドラゴンセイバー 36 18 敵のHPが70以上(+補正分を含まない)なら2連射 ¥30000 店(210、シルバー宝箱 50000 説明 終盤の店やシルバー宝箱から入手できる武器。 攻撃力36だが、敵HPが+補正値を含まずに70以上なら2連射。消費ENは18。 勇気の剣と同様、敵が強くなるとこの武器も強くなるので、敵HP70以上が増えてくる200階層辺りからメイン火力として使える。ただし、HP補正値を含まないのも勇気の剣と同じ。そのため、ミステリーバンクやうろつく鎧大群などHP69以下だが補正が高めの敵には弱い。 相性の良い武器 他の攻撃要員HP69以下の敵対策。 関連武器 ドラゴンスレイヤーこちらは補正値含めて100以上で3連射。
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「ブレイブドラゴン! 烈火抜刀! ブレイブドラゴン! 烈火一冊!」「勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時真紅の剣が悪を貫く!」 【ライダー名】 仮面ライダーセイバー ブレイブドラゴン 【読み方】 かめんらいだーせいばー ぶれいぶどらごん 【変身者】 神山飛羽真 【スペック】 パンチ力:9.3tキック力:19.2tジャンプ力:ひと跳び18.2m走力:100mを4.5秒 【派生形態】 仮面ライダーセイバー ドラゴンジャッ君仮面ライダーセイバー ドラゴンピーター仮面ライダーセイバー ドラゴンヘッジホッグ仮面ライダーセイバー ドラゴンイーグル仮面ライダーセイバー ドラゴンアーサー仮面ライダーセイバー 西遊ドラゴン仮面ライダーセイバー ドラゴンブレーメン仮面ライダーセイバー ドラゴンアランジーナ 【3冊形態】 仮面ライダーセイバー ドラゴンヘッジホッグピーター仮面ライダーセイバー ドラゴンイーグルぶた3仮面ライダーセイバー クリムゾンドラゴン仮面ライダーセイバー ドラゴンイーグルアーサー 【強化形態】 仮面ライダーセイバー ドラゴニックナイト仮面ライダーセイバー プリミティブドラゴン仮面ライダーセイバー プリミティブドラゴン ライオン戦記仮面ライダーセイバー エレメンタルプリミティブドラゴン 【最終形態】 仮面ライダークロスセイバー仮面ライダークリムゾンセイバー仮面ライダーフィーチャリングセイバー 【特殊形態】 仮面ライダーオールマイティセイバー 【特別形態】 仮面ライダーセイバー エモーショナルドラゴン仮面ライダーセイバー ドラゴンてれびくん仮面ライダーセイバー ゴースト偉人録 【特殊強化形態】 仮面ライダーセイバー スーパーヒーロー戦記 【専用武器】 「火炎剣烈火」 【声/俳優】 内藤秀一郎 【スーツ】 浅井宏輔 【登場作品】 仮面ライダーセイバー/聖刃(2020年) 【初登場話】 第1章「はじめに、炎の剣士あり。」 【詳細】 神山飛羽真が聖剣ソードライバー(火炎剣烈火装備)のライトシェルフの部位にブレイブドラゴンワンダーライドブックを装填し変身したセイバーの基本形態。 専用武器は聖剣の一つである「火炎剣烈火」。 使用アイテムは1つだが、左右非対称のデザインが特徴、全身にソードローブを纏う。 「かつて全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた」 セイバーはブレイブドラゴンの伝承に選ばれた炎の剣士。 この時点で装填していないソードライバーのミッドシェルフ(中央スロット)、レフトシェルフ(左スロット)に新たなワンダーライドブックをセットして火炎剣烈火を引き抜くと、更なる力を上乗せすることが可能。 1クール目で、その形態数はかなり多く、三冊変身も複数行っている。 乗り物として「ディアゴスピーディー」というバイクを操ることができる。 【機能】 ブレイブドラゴンの力を得て炎を纏うセイバーヘルム ブレイブドラゴンはソードクラウンと呼ばれる聖剣に選ばれた証が特徴的。 鋭い切れ味を持ち、戦闘に用いることも可能な他、セイバーと聖剣の状態を調整し、 両者のパワーバランスの調整や緊急時の変身解除などの役割を担う。 前頭部を覆うミッドマスクは変身者の身体能力を増強し、聖剣ソードライバーのミッドシェルフに収められたワンダーライドブックの力を乗せ様々な能力を発揮できる。 特に生物(動物)系のワンダーライドブックとの相性が良い。 右側のブレイブドラゴンマスクはブレイブドラゴンワンダーライドブックの力を得たことで邪悪な存在に対する感覚が研ぎ澄まされ、 左側のレフトマスクはソードライバーのレフトシェルフに収められたワンダーライドブックの力を乗せることで能力を発揮する。 変身者による特殊能力の発動に強く作用する特性を持ち、特に物語系のワンダーライドブックとの相性が良い。 クロスフレイムバイザーは燃え盛る炎の中でも対象を捉え、見逃すことはない。 セイバーの全身はソードローブと呼ばれる火炎剣烈火に選ばれし者が纏う甲冑に覆われている。 聖剣の覚醒と同時に装着され、剣技の向上、身体能力の増強、特殊能力の発動などの闘うための力を授ける。 それぞれ右半身、中央、左半身に特性が振り分けられており、セイバーは剣技に強く作用する右半身ライドライトにブレイブドラゴンの力を載せた形態が基本。 ページアーマーと呼ばれる積層装甲を外装とし、鍛え上げられたプレートアーマーを何重にも重ねることで防御力を増強している。 右肩には神獣ブレイブドラゴンの力を宿すブレイブドラゴンボールドが備わり、変身者の勇気を糧として強大な竜の力をもたらす。 真っ赤に染まったバーンガントはライドアームの右腕を赤熱化させることで炎を操る力を発揮し、燃え盛るブレイブドラゴンの放出を可能とする。 また、火炎剣烈火が放つ炎と一体となることで、炎属性の剣技の切れ味を倍加させる機能を持つ。 セイバーの右半身は炎属性の硬い鱗が連なったメイスケイルが保護し、あらゆる邪悪な攻撃を防ぐとされる。 どこかに一つだけ逆さに生えた鱗があり、そこに触れた場合、ブレイブドラゴンの激しい怒りを呼び覚ます、と言われる。 身体能力を増強する特性を持つライドミッドは聖剣ソードライバーのミッドシェルフに収められたワンダーライドブックの力を乗せることが可能。 生物(動物)系のワンダーライドブックとの相性が良い。これはセイバーヘルムのミッドマスクと同様の特性。 ソードローブ左半身のライドレフトは変身者の特殊能力の発動に強く作用し、聖剣ソードライバーのレフトシェルフに収められたワンダーライドブックの力を乗せて様々な能力を発揮。 特に物語系のワンダーライドブックとの相性が良いとされる。 ページアーマーに守られるライドアームは強固な防御力を持ちつつ、様々な動作への柔軟な追従性を獲得している。 脚部のライドレッグはソードローブのライドミッドの特性によって脚力全般を強化し、必殺技発動時には凄まじい炎を纏わせキックの破壊力を大幅に上昇させる。 必殺技は火炎剣烈火を使って斬撃を相手へ連続で振るう「火炎十字斬」という剣技。 キック技は未使用。 【戦闘経歴】 第1章にて初変身。 火炎剣烈火という聖剣は他の剣士の新堂倫太郎によれば「通常のホモサピエンス」には抜けないとされるが、変身者の飛羽真は聖剣を抜いて変身することが出来た。 ワンダーワールド内で幹部メギドが生み出す魔人、ゴーレムメギドを相手に素早い剣戟で圧倒、ゴーレムメギドは巨大化し襲い掛かるが、必殺技の「火炎十字斬」で撃破した。 第2章ではワンダーワールド内で交戦する仮面ライダーブレイズに応じて変身。 更にジャッ君と土豆の木ワンダーライドブックを装填して使い、別の形態に変身する。 第3章でも、こちらの形態に変身し戦闘した後、新たにピーターファンタジスタワンダーライドブックを更に填め込み、別の形態に変身している。
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エレメンタルナイツオンラインR攻略 wikiへようこそ! エレメンタルナイツオンラインR(エレナイ)攻略をwiki形式で進めて行きたいと思い立ち上げました。 現段階ではクラスのスキル程度しか手をつけていませんがその他分かる点ありましたら編集していただければ、と思います。 まず、この攻略サイトは非公式です。 あらかじめご了承ください。 探したい項目などがありましたらスマートフォンからの場合、右下のメニューからパソコンの方は左のメニューからからチェックしてみてください。 検索したいキーワードなどあれば、右上のウィキ内検索からご確認ください。 新着情報については主に公式Xにて随時更新されてますので、確認される際の助けになれれば幸いです。 公式X(Twitter) https //twitter.com/Ekoworlds イベント情報 [部分編集] 2024年3月7日17時〜2024年3月17日23時59分 ホワイトデーキャンペーン アメアメのキャンディ[2024]をエルロンド城下町にいるアメアメ、甘エナガのクエストを進めよう。 ※上記のアイテムは自分と同等のレベルかそれ以上のモンスターから手に入りやすく、一定以下(おそらくLv5か10以下)のモンスターからはドロップしない。 公式サイト https //rpgeko.com/ 公式Facebook https //m.facebook.com/ElementalKnightsOnline 取得中です。 まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
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??? ――― 次元の狭間にて―――― 鈍色の光沢を放ちながら、たゆたい胎動する 此度の神の遊戯の心臓部となるであろう揺り篭。 その内部。計器やモニターがせわしなく動く一室で所狭しと働いている少女たちがいる。 彼女たちはナンバーズ。 無限の欲望が生み出し戦闘機人。 狂気の科学者ジェイルスカリエッティの娘たちである。 しかし12体で対を成すはずの彼女たち姉妹も、No2ドゥーエは先の大戦で戦死。 半数は異なる道を見つけ袂を分かった。 スカリエッティは彼女らに対し共に来るよう強要も強制もしなかった。 創造物でありながら造物主に全てを依存しない彼女たち。 それはまた、彼の愛した「生命の揺らぎ」。その在り様そのものなのである。 結果としてスカリエッティの逃亡に付き従ったのは5体。 No1ウーノ。No3トーレ。No4クアットロ。No5チンク。No7セッテ。 あくまでも己の意思で、たとえ死すとも最後まで博士と共にあろうと決意した者たち。 現在、彼女達は父親であるスカリエッティの 遊戯 ―――そのデータ収集に当たっているのだが… 「どうしたクアットロ?手が止まっているぞ。」 3女トーレが妹を嗜める。 「……………」 先程からどこか上の空でモニターを凝視している妹を訝しげに思うトーレ・ 「クアットロ。」 「…………トーレ姉さま」 口を開く4女。 その口調にはいつもの慇懃さがなく、どこか鬱蒼とした響きが含まれる。 「何だ?」 「前の戦い、姉さまはフェイトお嬢様と闘いました。」 JS事件―――― 博士と自分たちの理想の世界を作るため そして博士を利用し弄んだ時空管理局へ鉄槌を下す正義の戦いは―― 彼女らの無残な大敗に終わった。 「どうでした?」 「……………」 どうもこうもない。 AMF内に引き込み、十分な勝機を持って望んだにも関わらず 自分ら戦闘機人は機動6課のエース級魔導士に手も足も出なかったのだ。 「私を嬲る気か?クアットロ。」 「そんなつもりはありませんわ。 いいからお答え下さい。」 いつになく強引な妹。その双眸に少々気おされる。 「バカが……今更、語る事などあるものか。 No2が不在だったあの時………実行部隊では私が長だった。」 噛み入るように語るトーレの口は重い――― 「その責務と重みを背負って事に当たって、挙句があのザマだ。 プライドをズタズタにされた………あの結果が全てという事だ。」 端で聞いていたNo7セッテも口元を引き結ぶ。 フェイトTハラオウンのオーバードライブの一撃を彼女は一太刀すら受け切れなかったのだ。 「その程度ですか。」 「………何だと」 妹のあまりの言い様に気色立つトーレ。 だが、すぐに妹の不自然な態度に首を傾げる。 この妹は人を小馬鹿にしたような性格ではあったが このように目上の自分に食ってかかるような口を利いた事は今まで一度もなかった。 「………私にそこまで絡むとは 何か大層な言い分でもあるのだろうな?」 と言いつつも、トーレは何となく気づく。 4女の目は眼前のモニターで繰り広げられている光景に釘付けだった。 その一つの結果に―――恐らく妹は心揺り動かされているのだろう。 「トーレ姉さま。あの時………… ディエチちゃんが何て言ったか教えて差し上げますわ。」 ―――― こいつ……本当に人間か ―――― そう、トーレが機動6課の両翼であるフェイトを相手にしていた時 クアットロとディエチが迎えた敵こそ―――あの管理局のエースオブエース。 「私は博士の生み出し戦闘機人。ナンバーズの4、クアットロ。 死番を賜りしは悪の華。博士の夢を叶えるため世界に反旗を翻した時から…… いつでも死ぬ覚悟は出来ておりました。」 その心胆に刻まれた忌まわしき記憶―――聖王の揺り篭・最深部。 「その私が……恐怖に打ち振るえ、悲鳴を上げて、許しを請うように逃げ惑った。」 網膜を焼いた断罪の桃色光。 4女の口調は次第に熱を帯び――― 「必勝の布陣に引き込み、娘と殺し合わせ、仲間の窮地を見せつけ…… ありとあらゆる方法で揺さぶりましたわ! だのに……… あの女はまるで揺れず動じず、任務遂行のみを優先する冷徹な思考と、そして……」 ついにはヒステリックな声へと変貌していた。 「こちらの戦略を根底から覆す馬鹿げた戦闘力を持って! 私たちを薙ぎ払いましたの………ゴミのように。 まさにバケモノ………いえ、アクマじみた強さでしたわ。」 その相手が―――――そう、再度モニターに目を落とすクアットロ。 そこには彼女が「アクマ」とまで言い放った相手。 エースオブエース高町なのはが為す術も無く接近を許し 攻撃を防ぐ事も許されず、ものの数分で為す術もなく叩きのめされ敗北する寸前の光景が広がっていた。 「お前……この魔導士を応援していたのか?」 「ま・さ・か!」 心外だとばかりにかぶりを振るクアットロである。 「生きながらに五体を引き千切ってやりたい相手ですわ! 今だって一言ザマーみろと言ってやりたい気持ちで一杯ッ! …………でも、ここまで一方的だと正直、複雑です。 じゃあ、それにプチッと潰された私達は何なんですの?という……」 「二人とも無駄口を叩かない。作業に集中なさい」 長女のウーノが嗜める。 気持ちは分かるが今は任務中なのだ。 (しかし………これは確かに由々しき事態だわ。 英霊のデータを測定するのに十分な駒。 こちらの最強のカードをぶつけたつもりが……) これでは ゲーム にならない。 エースオブエースがここで屠られる事自体は歓迎すべき事なのだが、その先―――― 埒外の力を制御するためには奴らのデータをあと少しでも引き出してくれなくては困るのだ。 「……………ウーノ。」 そんな思案にふける長女のすぐ横に、いつの間にか立ちすくむ人影があった。 「どうしたの? チンク」 その眼帯の妹、チンクが―――何か神妙な顔でこちらを見ている。 彼女は確か博士の客人をもてなすその準備で忙しかったはずだ。 「姉………教えて欲しい。」 沈鬱な面持ちのまま、意を決したように一言―――― 「マーボー豆腐とは何だ?」 今だ悪戦苦闘する、その強敵の詳細について頼れる姉に知恵を求めていたのだった。 ―――――― 現在、フラスコの中にて交わる異なる世界――― その向こう側の人間。 ジェイルスカリエッティの案内人兼話し相手として招かれた黒衣を纏った人物。 それが言峰綺礼である。 「忠告した筈だが? この手の魔術師ではセイバーには歯が立たないと」 「困ったねぇ………クク。 ウーノではないがもう少し頑張ってくれないと祭が盛り上がらないよ。」 あくまで無表情の黒。コロコロと表情の変わる白。 どこまでも対照的な二人の談話は続く。 「ヒトの身が心血を注いだ程度で手の届く――― そんな領域にはおるまいよ………英霊という存在はな。」 ことにセイバーの対魔力は絶対――― 魔弾使いが、いかに策技を繰ろうとどうなるものでも無い。 これは当然の帰結。そう言い放つ神父。 しかしてその顔を科学者は悪戯っぽい笑みを浮かべて覗き込む。 「ところが……実はそうでもないさ!」 「?」 「あれを見たまえ!」 既に九分九厘、決まってしまった戦い――― そのモニター上で、今まさに異変が起ころうとしていた。 ―――――― 「…………ぐ、ぅ…」 そこには信じられない光景――― あの不沈不屈と言われたエースオブエースが力無く膝をつき 苦悶に顔を歪ませ、地面に四肢を落とす姿があった。 それはセイバーの魔力の篭った渾身の一撃。 剣の腹――刃の部分を使わない打撃であったが故に胴体が二つに分かれる事だけは免れたが…… (や、やられた……こんな、簡単に直撃を貰うなんて…) 油断―――――否。 確かに故郷の惨状に対する動揺が、この教導官をして些か判断に陰りを見せた面はあるのだろう。 だがそれを差し引いたとしても、この魔導士の懐を易々と犯し、数撃で倒し得る芸当――― そんな偉業を成し遂げられる者がそういる筈がない。 この目の前の騎士は、凄まじく強い……………途方も無く、途轍も無く! 声にならない嗚咽をかみ殺し、地面に爪を立てて必死に起き上がろうとする高町なのは。 しかし右の脇腹は鍛え抜かれた屈強な男ですら一撃で昏倒する人体急所の一つ。 気絶しなかっただけでもその胆力、精神力を褒めるべきではあるが 本能的に立ち上がろうとするも――― (まずい………動けない… 迎撃の体勢が取れるまでまだ時間がかかる……) 苦しげな呼吸をひり出す高町なのは。 蒼白を通り越して土気色に染まった顔はチアノーゼ症状。 その姿を―――奢るでもなく誇るでもなく見下ろし、悠然と立つセイバー。 (致命傷ではない筈………今回の企み。サーヴァントの詳細。 そして―――我がマスターの所在。一切合切、吐いて貰う) 歩を進める騎士。 しかしてその視界が――― 「―――――え?」 ガクンと唐突に――――落ちた。 呆けた声を上げてしまうセイバー。 当の彼女自身にも何が起こったのか理解できない。 「……!??」 まるで予想だにしなかった体の変調。痛みも損傷もない。 傷すら負ってないその身が唐突に機能を停止し、突然ヒザをついていたのだ。 それは奇しくも――眼前の敵と同じ姿勢。 不屈のエースと同様、戦いにおいて決して折れぬと謳われた伝説の騎士のまさかの痴態。 (ど、どうして………) この脱力感――――覚えがある。 聖剣使用時の際の魔力を急激に消費した時に起こる、魔力切れによる虚脱感に酷似したその症状。 目線が下がった事で、眼前の魔導士と目が合う――― 対して高町なのはの目は虚ろで未だ力はないが、意識がなかったわけではない。 脳のダメージは意識をシャットアウトさせるが器官へのダメージは「苦痛」という形で逆に意識を覚醒させるからだ。 今はそれが凄くありがたい………それが故に、今まさになのはは セイバーの突然の昏倒をその眼にしっかり焼き付ける事が出来たのだから。 ――――そう、これは期せずしてなのはに与えられた離脱の機会 「ぅうう……う、あ…………ああっ!!」 それを取りこぼす彼女ではない。 今だ全身に力が入らない身でありながら杖を支えに立ち上がる高町なのは。 (馬鹿な……今更立ち上がったところで―――) 折れた足に力をいれ、騎士もまた再び歩を進める。 「……貴方に何が出来る?」 何ら余力を残さぬその肢体。 組み伏せるのは簡単だろう。もはや勝負はついたのだ。 だが、突如として――― 「!!?」 なのはの法衣が翻る。 目を見張るセイバー。 目前の魔導士の魔力放出が起こす乱気流。 その風に乗り、高町なのはは自らの翼を展開。 (まさか飛行魔術!? しまったッ!) セイバーが与えてしまった一瞬の隙は、しかし離陸体勢を取るには十分。 なのはに空へのエスケープの機会を与えてしまうのだった。 ―――――― 魔力ダメージ―――― 対象物に物理的な損傷を与えず、その内なる魔力のみを攻撃する 「非殺傷設定」と呼ばれるミッドチルダ式魔法の技術である。 本来ならば対象を殺害せずに相手を拘束する最良の手段として使われるこの技術は 霊体であるサーヴァントにとってはこれ以上なく恐ろしい武器となる。 何故ならば魔力を動力源とするサーヴァントがそれを抜かれるという事は 人間の体内から血液を一度に抜くに等しい行為であるからだ。 「ふむ……だがどういう事だ?」 「そうだねぇ。そもそもミッドチルダの魔法は……… おっと失礼、キミの世界では魔法と魔術は違うのだったか。」 ミッドチルダではそもそもそんな区別は無い。 神父が生を受けた世界の魔術・魔法とは術式、体系―――何もかもが違いすぎる。 それは単なる異世界同士の言葉遊びの類に過ぎないのか。 それとも分ける必要の無くなった世界故の優越感なのか。 魔法と魔術の区別とは即ち人の叡智による試行の届く世界か否かであり どんなに時間と資源をかけても決して至れぬ領域を言峰の世界では「魔法」と言う。 その区別の必要が無い世界とは即ち――― 異なる次元を渡り歩き、時空を支配し、条件さえ揃えば死んだ人間すら蘇生させる――― その在り得ざる領域にまで人の手が介入し、全てを理論で説明し尽くれている そんな世界の事ではないだろうか? ならば―――確かに魔術師=魔導士にはならない。 科学技術や人の叡智では決して届かぬ神秘に至ろうとするのが言峰の世界の魔術師だ。 対し、科学技術や人の叡智が神秘を犯しつつある世界にてその力を行使する存在がミッドチルダの魔導士であるならば 両者はまるで異質なモノ同士――――まさに真逆の存在なのである。 ―――――― 空へ舞い上がろうとする高町なのは。 間髪入れずに襲い掛かるセイバー。 突然の昏倒を感じさせない凄まじい追い足! (離脱を、………!) セイバーの一瞬の隙に対し満身創痍の状態で立ち上がったなのは。 全身にバチバチと電流を流されたような痺れが走るが知った事ではない。 この期を逃がせば自分は為す術もなくここで倒されてしまうのだ! 「行かせるかッ!」 吼えるセイバーが猛獣の如く飛ぶ鳥を追撃する。 現在、標的の高度10m強。 そのまま敵が安全地帯に逃れるのを黙って見ている騎士ではない。 サーヴァントの人間離れした身体能力を持ってすればそこはまだ十分な射程圏内だ。 助走距離は3歩弱。白銀の肢体が地を蹴り、宙空に舞い上がる! そして騎士の飛翔が既に半死の魔導士を脅かさんと――― 「堕ちろッ!!」 「ぅ……!!?」 ガォンッッ!と、魔力と魔力の激突する音が中空に響き渡る。 敵の剣に対し、最低限の急所をかばい体を丸めるように防御体制を取る高町なのは。 master!!! 復旧したレイジングハートのオートプロテクション作動。 騎士が狙うは先ほどの当身の箇所―――右胴。 右下からの追撃一閃。 薙ぎ払われた剣とラウンドバリアが衝突し激しく火花を散らす。 ―――――― ??? ――― 言峰綺礼が、ジェイルスカリエッティ―― 異次元世界の科学者に招聘され、ミッド世界の様相をモニターで見させられた時 流石の彼も絶句したものである。 そこにはまるで体系の違う世界が広がっていた。 自分の培ってきた常識や経験と全く異なるモノを「魔法」と呼び、運用し、 公用の力として行使して多次元に渡って世界を管理する――― 否、支配体制を敷く時空管理局という存在。 10歳にも満たない年端もいかない少女が「魔法」を行使して闘っていた。 宙空にて行われているその戦闘はこちら側の人間が10年20年と研鑽を重ね 培った戦闘能力を持ってしても到底届かないレベルにあった。 それはデバイスという名の兵装が可能とした術技。 人をかのような兵器に転用し行使する―― そんな世界がかつて自身が暮らしていた世界の頭上にのうのうと鎮座していたのだ。 「なるほど………この白い魔導士の行使する力がこちらの魔術の類でないのなら セイバーの魔術キャンセルが発動しないのも頷ける。 ミッドチルダとやらの兵器はこちらの通常兵器と一線を画し 英霊が持つ神性すら犯すと――――そういう事か?」 その問いに、だが科学者はかぶりを振って否定する。 「いやいや、ミッドチルダとて流石にそこまでの力はないだろう。 これは単にホームかアウェイかの問題…… もし此度のコレがキミの世界での出来事だったなら 世界はキミ達のシステムに乗っ取って形成されていたはずさ。」 言い放ち、エースとナイトの駒を指先でつつく科学者。 「だが今回、舞台となるのはこのロストロギア Der Ausschus der Gotter 神々の遊戯盤! アルハザードの失われし叡智によって盤上に招聘された者たちによる舞踏会! それはロストロギアの力を借りて創造された世界! そこに捕らわれた時点で彼らはただの駒に成り下がる! 犯されざる神秘も、至れぬ領域も、 この世界 には存在しないのだからねぇ!」 その所有者であるスカリエッティの思いのままに動く駒――― この男にとってはもはや異世界の英霊も、自らの世界でかつて自分の脅威となった魔導士も 無限の欲望を満足させるためのモルモットでしかないのだ。 まるで自分こそが神であるというこの傲慢。 世界の最果てにすら手が届くと信じて疑わない、奢れる科学者そのものの姿であったのだ。 ―――――― 高町なのはは敵の騎士が空を飛べない事を知らない。 だから戦術的な意図などまるで無い。 丘に打ち上げられた魚が水辺を求めるように 彼女は自分が最もその機能を発揮するフィールド―――空に我が身を放り込む。 バリーーーンッ!と――彼女を守るように円形に展開したバリアが破裂し 獰猛な剣が彼女の体を薙ぎ払わんと迫る。 その怒涛の追撃をまずは必死に往なし、受け流す教導官。 それは命の危険に晒されたものの本能に基づいた防衛本能と、体に染み付いた戦技が醸し出す鉄壁の受け。 「であああああああっ!!」 「く、ぅああッ……!」 互いの気合が交錯する宙空。 幾度と無く襲い掛かり、振り抜くセイバーの剣が最後の防波堤 体表面の防護フィールドに阻まれる。 そして、一瞬止まった騎士の斬戟を必死に杖で弾き返すなのは。 (むう……寸でのところで…!) 届かない―――セイバーの剣が! そう………ここは地上とは違う。 翼を持つものと持たざるものの違い。 いかに最強の剣の英霊といえど本来、騎士とは地を駆けるもの。 中空での姿勢制御が出来ないセイバーの斬戟は威力はあれど、力の方向は一方向にしか向かない。 対して空戦魔導士のなのはは360度どこに力を逃がすも思いのままなのだ。 「!! ちっ!」 またも剣閃を受け流される感覚に舌打ちするセイバー。 空では鍔迫り合う事も許されず重力にも逆らえない。 跳躍後、不安定な姿勢のまま地上に落下する剣の英霊。 その着地する前、回避すらままならない空中にて―――なのはのシューターが5発、その身を直撃した。 「つッ! おのれッ!!」 着地したとほぼ同時――再び空へと飛び上がるセイバー。 現在、急上昇するなのはの高度は20mを超え 皮肉にもセイバーの下からの攻撃がなのはの体を更に上空に押し上げる形になってしまっている。 (くっ……空中では勝手が違うとはいえ、よく粘るッ!) 「シューーートッッ!!」 地上から迫る騎士に向かってシューターの爆撃を降らす魔導士。ダメージはまだ抜けない。 攻撃の効果がある無しなどもはや彼女の頭にはなく 猛追し、首筋に食いつこうとする肉食獣の牙を必死に振り払う――それはまさに死に物狂いの反撃だった。 「っっ!!!」 故に初弾と同じくそれは迫るセイバーの勢いを殺す事すら出来ないかと思われた。 だが、先の邂逅とは明らかに違う騎士の行動。 初めはまるで無防備にスフィアを受けていたセイバーだが 今度は弾幕に対し、左手で頭を庇うという明らかな防御行動を見せたのだ―――― ―――――― ??? ――― 「効いているな。」 「ああ、効いているとも!」 モニター上のセイバーの様子を見ても明らか。 魔導士の「魔法」とやらは確実にセイバーの身に届いている。 「ふん――――ならばここではもはや神秘も神聖なる頂も無いという事か。 サーヴァントなぞ普通の人間と変わりはない、と?」 「そのはずなんだがねぇ………」 歓喜を振り撒いていた男の顔が曇り、両手を広げて「お手上げ」のポーズを取る。 いちいち大仰な男であった。 「それにしては………このナイトの耐久力は異常過ぎる。 もし完全に人として受肉したのだとしたら、エースの魔法で あの射撃や砲撃の直撃を受けてこんな程度のダメージで済むはずがない。 まるで属性違いのミッド式魔法の威力を、ナイトは確実に半減させているのだよ。」 そう――――神秘は決して揺るがない。 抗っていた。 ミッド世界の叡智という自らを犯す倣岸不遜な存在と交わらず混じらず。 その両極にある力はまるで互いの存在を誇示しあうかのように打ち消しあい この実験のフラスコの中で鬩ぎ合っていたのだ。 「このロストロギアの中にあって、なおも潸然と輝く! たかが一つの惑星の事象に過ぎないというのに神秘とは凄いものだねぇ! 驚かされるよ………クク。」 大仰に賞賛の言葉を送る科学者。 だがそこに畏敬の念などは微塵も無い。 「まあ、今のところはそちらの神秘とロストロギアの補正…… 半分こ、と言う判定でどうだろう?」 ―――――― 魔弾の迎撃が騎士に降り注ぐ。 打ち上げられる白銀の対空砲――セイバーを阻もうと乱れ打ち。 だが彼女を落とすまでには至らない。 剣の英霊の切っ先が魔導士に迫る。 (―――届け!!) そのまま伸び上がるような右の片手突きでなのはの胸元を狙う。 だが、芯を捕らえる事が出来ずフィールドに受け流される! なのはの高度、既に40m。 硬い盾と鎧と防護膜。 その三つを貫き通すには射手による射撃か、上空からの叩きつけ――― 下からの剣戟ではどうしても足りないのだ。 セイバーの突きがギャリリ、と見えない壁を横滑りしていく。 「っ!! やァァッ!!!」 眼前に剣を突き付けられたなのはが、それを振り払うようにデバイスを打ち下ろす。 揚力を失ったところに降りかかる杖の一撃を何とか受けるものの またも地上に叩き落されるセイバー。 そして――― my master! counter shoot!!! 「わ、分かってる……ッ!!! シューーーートッッッ!」 騎士の着地地点に更に10発以上のスフィアを打ち込む! 一方的な爆撃が雨のように降り注ぐ中、両腕を前方でクロスして身を守るセイバー。 (もはやこれ以上の跳躍はこちらの隙を晒すだけか………) 的確に狙い打たれる。これでは的だ。 故にセイバー、その魔弾に晒されながら腰を落とし まるでとぐろを巻くヘビのように全身を極限まで捻り――力を溜める。 「――――――風よ」 これ以上、敵を上昇させるわけにはいかない。 セイバーの剣を不可視としている風王結界――― 「―――爆ぜよ!!」 その風の鞘の一部を解き放つ! 収縮し圧縮された力の解放によって巻き起こる圧倒的な暴風。 ―― 風王鉄槌 ―― その烈風を相手に叩きつけるセイバーの中距離攻撃である。 巻き起こる倶風に超高速の剣圧を加える事で それはカマイタチとなって真空を切り裂き、敵を薙ぎ払う刃と化す。 「はぁッッ!!!!!」 振る腕すら見せぬセイバーの高速の剣戟が二閃――― 騎士王を見下ろす不遜な敵を打ち払うべく、十文字の風の刃となって空中のなのはに迫る。 「か、風………!」 対して高町なのはの今だ苦痛に呻く体が、その叩きつけるような風の存在を感じ取る。 そう、風だ。 セイバーが彼女を討ち取るために解き放ったソレこそ―――空の人間にとっての無二の友である。 騎士が息を呑んだ。 魔導士がその暴風に逆らわず、身を任せるように上昇気流に乗ったのだ。 それは理想的なマニューバ。ピッチアップによる後方旋回・宙返り。 そのまま風王の剣閃を回避したなのはは反転した姿勢のまま更に上昇し――― 「ディバイィィィィンッ!!!!」 「くっ!??」 その身を宙に踊らせながら必殺の砲撃魔法を撃たんとする! 「バスタァァァーーー!!」 セイバーの顔色が変わる。あれは――まずい! 先程の原因不明の昏倒、その原因が何か分からない以上 例え「効かぬはずの」魔術であっても直撃を受けるのは得策ではない。 しかして迫る桃色の破光を横っ飛びでかわすセイバー。 常人には視認すら許さぬ有り得ない速度の回避運動で難を逃れた騎士。 たった今、そのセイバーのいた地点に破滅の光がぶち込まれる。 明かり一つない廃墟を照らし尽くす爆光は辺り一面を桃色に染め上げ、大地を抉り取っていた。 「…………っ!!」 そして地上にて忌々しげに魔導士を睨みつける騎士の王。 なのはの高度――――――50m以上。 一度上空に舞い上がった鷹に………獅子の牙はもはや届かない。 九死に一生――――苦しかった窮地からの脱出。 騎士による魔導士の執拗なまでの追走劇は 高町なのはの空中への離脱、という形で軍配が上がっていた。 ―――――― ??? ――― はんぶんこ――― 呆れ顔を隠せない言峰である。 「神秘や神聖なるものをモチ扱いとは戯れた男だ。」 「まあいいじゃないか! それにほら、この方が面白くなりそうだろう?」 無邪気な笑いを絶やさない狂気の科学者に対し鼻を鳴らす神父。 (まあ良い……我が身とて、この男の手の内で踊る影絵のような存在に過ぎぬ。 ならばせいぜい、この戯れた空間にて愉悦に浸るとしよう。) 今は――――諦観の姿勢を崩さない神父。 「お、お待たせ致した……お客人。」 そこに男のスペシャルオーダーを受けた眼帯の少女が その二時間に渡る―――悪戦苦闘の成果を持ってきたところだった。 「……………」 しかして皿の中に見事に盛り付けられたグロテスクなスイーツを思わせる豆腐の成れの果て。 その可哀想な豆腐を一瞥して、神父は――― 「下げろ。不愉快だ」 「はうぅ………」 無造作に切り捨てる。 涙を溜めて退席するチンクであった。 ―――――― 苛烈な追撃を防御に徹して何とか凌いでいるなのは。 これほど一方的に責められたのはいつ以来か。 (終わっちゃう……こんな、ところでっ!!) あの魔風のような剣戟をその身に受けて一度倒された彼女だからこそ このようなグロッキー状態ではいつまでもその剣を受け止め切れない事は重々承知。 まさにガムシャラに、子供が手足を振り回して抗うかのようにセイバーの攻撃を振り払い ここまで上昇したなのはだったが…… そんな前後不覚の防御などほどなく、容易く撃ち抜かれるであろう。 もはや風前の灯―――彼女は敵のトドメの剣が自分に降りかかるのを待つより他に術がない…… (………………??) だが、そのトドメが――― (………え???) ―――いつまで立っても来ない。 霞んだ目が視力を取り戻し――― 酸素が脳に、そして全身に行き渡り始める。 「ハァ、ハァ、……ハァ、ハァ、………」 亀のように丸まっていた防御姿勢を解除し 息も絶え絶えの様相で地上――――地に立ち尽くす騎士の姿を見る。 そこで初めて彼女は気づくのだった。 「陸戦型………飛べなかった、んだ……」 剣を構えたまま憎らしげにこちらを見据えている騎士。 敵が飛行手段を持たない完全な陸戦タイプだったという事に。 「そっか……命からがらとは、この事だね。」 未だ全身を襲う痺れと打ち込まれた剣戟の余韻。 助かったという安堵感は、無い。 それよりも自身の―――あまりの迂闊さを叱責する彼女である。 (焦りすぎ……ちょっと落ち着こう。) いくら火急の事態だったとはいえ、性急だったのは否めない。 未知数の相手に対して、相手の畑に入る事になろうと多少強引にでも押さえ込もうとした。 (少し自惚れてた……シグナムさんやヴィータちゃんと私が打ち合えるのは 交戦経験や模擬戦を重ねた結果、その動きに慣れているから。 私自身の実力は近接が「出来る」レベルでしかない……なのに) 否、それは少し違う。 こと近接にかけても高町なのはのスキルは並の騎士を遥かに凌駕する。 防御や当身獲りに徹すれば、B~Aランクの騎士二人を同時にいなせるほどの実力すら持っている。 ただ――――今回ばかりは運が悪かった。 たまたま相手にしたのが騎士王セイバー。 最強のサーヴァントと誉れ高い比類無き最高峰の剣士だったというだけの事。 ベルカの騎士シグナムやヴィータとサーヴァントセイバー。 この両者を等号・不等号で一様に比べる事は出来ない。 それは近接主体とはいえ、彼女らは明らかにタイプの違うもの同士だからだ。 上空から高速で打ち下ろす烈火の将や、遠心力すら加える鉄槌の騎士の一撃は 時にサーヴァントを凌駕する破壊力をたたき出す。 彼女らならば今さっきの状況で、昏倒したなのはを空中で取り逃がす事もなかったであろう。 だがヴォルケンリッタ――彼女らもまた高町なのはと同じ空戦型なのだ。 その同じ波長・リズムを持つが故に、高町なのははベルカの騎士の動きを読み 合わせ、それなりに打ち合う事が出来る。 謂わばヴォルケンは鋭い爪や嘴を持つ猛禽類―――― 対してセイバーは地を食み、大地に根を下ろす者。 謂わばライオンやグリズリーの類と言っても良い。 それは空の生物が地上で決して相手にしてはいけないモノ――― その爪を、牙を、地上で受けてしまってはいかに空の王者とて、ひとたまりもないのは明白。 まさに先ほどの自分である。 打たれた右脇腹に手を当てるなのは。 「つっ! ………」 戦術ミスによる大ダメージは今後の闘いにおいて勝敗を左右する重要な要素となる。 軽い触診で己が傷の度合いを計っていく教導官。 (致命的じゃない………不幸中の幸いか。 今のはここで倒されててもおかしくないミスだった。) フィールドは悉く抜かれていたにせよ、BJの強度の恩恵か。 骨や内蔵に決定的な破損はないのは幸運の至りだ。 紆余曲折あったとはいえ、互いの武器・特性を一先ずは見せ合い これで両者―――ようやく理想の定位置に付けたのだ。 片や上空。片や大地にて、騎士と魔導士の視線が交錯する。 第2ラウンド―――― 開始である。 ―――――― SAVER,s view ――― 見上げた上空に白い法衣の姿を認め、私は唇を噛む。 制空権を握られたか……やっかいな事になった。 単に止まって浮かんでいる相手ならば先程の攻防で斬り伏せられたはず…… だが地上で剣を交えた時よりも動きのキレも反応も身のこなしもケタ違いだった。 あの瀕死一歩手前の状態で見事、我が追撃を振り切って見せた―――そうか………魔術師よ。 それが貴様の本当の実力というわけか。 跳躍しての攻撃も風による斬撃も二度と打つつもりはない。 それは飛ぶ鳥を相手に石を投げつけて落とすようなものだ。 やはりこの身は地を這う者に過ぎず、無駄な行為を重ねて下手に敵の攻撃の的になる事もあるまい。 「……………」 それよりも…… (――――――やはり…) 自身に埋没し、その内にある魔力残量を探れば一目瞭然。 被弾した相当量の攻撃分―――魔力が確かに削られている。 ………効いていたのだ。 相手の魔術はしかとこの身に届いていた。 外傷をまるで伴わないが故に私自身がそれを見落としていたに過ぎなかったというわけか。 相手の繰る魔術が私の対魔力の作用しないEXランク――― つまり「魔法」に相当するものだったのか? それとも、あれはそもそも魔術ではなく何某かの神秘を犯す兵器―― ソウルクラッシュ、魔力喰い等の概念武装の類だったのか? またはこの飛ばされた空間に私の対魔力を無効化―― またはランクを下げる効果があるとすれば……? 「………………………」 可能性を挙げるとすればこんなところか。 ともあれ、マスターとの連携を途絶させて私を誘き出し 我が守りが効かない攻撃を、私の剣の届かない中空から一方的に降らせる戦法。 この私を相手にするだけの備えは十二分に用意出来ていたというわけだ。 上空20mにまで舞い上がった白き翼の周囲には、見たところ40を超える魔弾が展開されている。 ………つくづく非礼を詫びよう――メイガス。 一人の騎士として剣を執った日より眼前の敵を侮った事はない。 蔑んだ事もないつもりだ。 だが人の身を超えた「英霊」としての私に―――奢りが生まれていたのかも知れない。 人間の魔術師がこの身に適うものか、と……… 初撃にて彼女を打ち据えた感触はまだ残っている。 到底、立ち上がれるダメージでは無いはず。 だが魔導士のしかも女の身でありながら、あの当身を耐え忍んだ。 我が度重なる追撃を受けて臆する事無く斬り返し、未だ対峙してくるその勇気。 (認めよう―――) 張られたかも知れない罠。何処へか潜んでいるサーヴァントの存在。 その全てを忘れ………貴方を――― ――― 倒すべき敵として認識する ――― ―――――― ―――――― それは決して高町なのはの所業ではなく、何者かの見えざる意図によるものであれ――― 英霊としての座から引きずり下ろされ、神聖なる鎧を剥ぎ取られ 宙空よりの殲滅者の蹂躙の光が降り注ぐ中に放り込まれたセイバー。 それは神秘なるものを一方的に犯す背徳・蹂躙の檻である。 だが、その檻の中にあって犯される程に蹂躙される程に、其は声ならざる咆哮を上げる。 神聖なる者が真なる意味で目を覚ます時、殲滅者の魂を食らい尽くす―――竜が目覚める。 セイバーが目前の敵を「敵」として認めたとき 彼女はその体内の龍の因子がふつふつと起き上がってくるのを自身、感じていた。 スカリエッティは言った。 ミッドチルダの叡智が英霊を引きずり下ろしたと。 それは違う………………彼らは、英霊を―――同じ土俵に立たせてしまったのだ! (……………) 竜は自らの体に傷をつけた者を決して許さない。 高町なのはは確かに見た。 自分よりも遥かに小さい少女の体躯から溢れるように吹き出す、天に向かって立ち上る闘気の渦を。 レイジングハートを持つ手に力が篭る。 「凄い………これほどのプレッシャー。 上を取ってるっていうのに………」 彼女とてあらゆる次元世界で強大な怪物、様々な怪異と遭遇し それを撃ち払ってきた歴戦の勇者である。 しかしそんな彼女をして戦慄に震わせるほどの何かを、騎士はその内に秘めていた。 「でも……今度はこっちの番…」 だが、そう。 例えどのような相手であれ、空戦魔導士に空を取らせる事は即ち絶対的敗北を意味する。 敵の射程・跳躍距離は全て彼女の頭に入っている。 もうミスはしないし近接にも付き合わない。 上空80~90mという絶対安全圏を保ち、フル装填したスフィアの標準を騎士に向ける。 「…………ッ」 そして掲げた手を騎士に向け、まさに全弾撃ち出そうとしたその矢先――― 騎士はやおら踵を返して、その場から――― ――――――――全速力で離脱していた。 ―――――― NANOHA,s view ――― ………………… 「あ………あれ…?」 約100m直下―――― その小さな体から、まるでこちらの心臓を握り潰さんばかりの殺気を放っていた彼女。 ほどなく始まる血戦の凄まじさを容易に感じさせるほどの闘気を身に纏う騎士の女の子は――― 突然、まるで脱兎の如く……… 「に、逃げた……?」 あっという間に視界から消えていた。 その見事なまでの引きっぷりに――― 「あ………あはは」 呆気に取られ、乾いた笑いさえ漏らしてしまう私の口元。 一瞬感じた凄まじいまでの殺気――― 何か仕掛けてくるのかと思って身構えたけれど…… 一気に全身の力が抜けていく。 何とか、撃退出来たのかな? 「……撃退、か」 騎士に打たれた体が今になって痛む。 撃退というには押されっ放しだった。 まるでコマ送りされた映像の中の人間を相手にしてるようで 姿を現したかと思ったら、いきなり目の前に飛び込んできた。 初めから本気で闘っていたとしても果たして優位に立てたかどうか…… 凄まじい使い手だった………… 「それにしても何か………何か一言くらいあってもいいと思うけど…」 人を散々叩きのめしておいて攻撃が届かないと知ったら即時、退却。 鮮やかな引き際ともいうけれど、結局、言葉らしい言葉一つ交わせなかった。 スカリエッティの手の者であるのは間違いなさそうだけど まだあんな戦力を隠し持っていたなんて……… もし前回の戦いで揺り篭のAMF内にあの敵が配備されてたら突入隊は全滅していたかも知れない。 「とにかく一旦、体勢を立て直して対策を練らないと……」 もしスカリエッティの陣営にあのレベルが何人もいるのだとしたら……厳しい戦いになる。 後に合流するフォワード陣は勿論、フェイトちゃん達も――― ……………………………… !!!!!! (……ってそんな場合じゃないっ!) 「レイジングハート! 長距離砲の用意をッ!!!」 Yes master!!! 体制を立て直すも何も、私は音信不通で母艦との連絡も取れない現状だ。 孤立無援で、そしてここは敵地のど真ん中。 そう……この場合、一旦体制を立て直せるのはむしろ向こうの方――― もし今の敵がただ退却したのでなく増援を呼びに戻ったのだとしたら 戦闘機人、それにガジェットを引き連れて戻ってきたら AMFを展開された状態であの人を相手にしなくちゃいけなくなる。 言うまでもなく最悪のパターンだ…… 「ディバインバスターエクステンション……」 今、頭を取っているこの状態こそがあの騎士を押さえ込めるチャンス。 向こうだって苦しいから逃げたんだ…… 魔法だって全く効かないわけじゃない…… なら―――みすみす逃がすわけにはいかない! 「射程外からの狙撃モード………これで!」 …………………… ………、、、、 上空、そして市街地全体に飛ばしたエリアサーチが彼女の動き その動向を伝えてくる―――――――でも…… 「無理、か…………速すぎる……!」 影すら踏ませないとはこの事。 とても遠距離から狙撃できるスピードじゃない。 「………それならっ!」 装填したアクセルシューター。 用意していたスフィアを全方向に飛ばす。 現在、あの人はアーケード通りを疾走中。 それを先回りする形で半分、追い立てる形で4分の1、残りは上空から――― 正直、あの騎士の防御力は半端じゃない。 誘導弾の直撃でどれだけのダメージを与えてるかも分からないけれど それでも……やれる所までやってみよう! 「エクシードモード! ドライブ!!」 高機動・出力全開! 高度を維持し、私も全速力で彼女の後を追う! 追撃戦が始まった。 今度はこちらが追い立てる番。 サーチスフィアが矢継ぎ早に敵の位置を送ってくる。 次々と送られてくるデータを頼りに四方八方、あらゆる角度からシューターを回り込ませる。 私は上空からビルや建物をショートカットして相手に追いすがる。 いくら足が速くても向こうは道なりに走るしかない以上、空を飛ぶ私からは逃げられない。 (いた……) 県道を走り抜ける白銀の甲冑姿。 空を往く私が全速力で追いかけてやっと見失わずに済む速度。 瞬間的なブーストで叩き出す出力ならともかく、あの速さを維持できるなんて…… 「待って!!!」 打ち込まれるシューターの大半が切り払われる。 全速力で疾走しながらあの剣技……つくづく驚かされる。 それでも幾つかは当たっているけれど果たしてどれほどのダメージを与えているのか… 「落ち着いて……落ち着いて、いつものように…………今っ!!」 このままでは埒が明かない…… 一気に叩き込まなきゃ、あの娘は止まらない! 視界が開けた交差点――――ここで勝負! あらかじめ回り込ませておいたシューター13発と、後ろから5発、そして上空から降り注ぐ6発。 死角からを含めた全方向同時攻撃――――これはかわせない! そこで完全に動きを止めた所に誤差無しで砲撃を叩き込む! レイジングハートを構える私。 照準を付け、今まさに一斉砲撃を加えようとした、その目に―――― 「………………なっ!?」 ――――――――人の世のものと思えない剣舞を見た…… それは口ではとても説明しきれない動きだった…… まるで速度を落とさずに回転して後方の5つのスフィアを斬り落とす。 その姿勢制御もままならない状態で前方に向き直り、正面の13発のうち8発までを切り払う。 そして上空から間断なく降らせた6発の隙間をかいくぐって……… …………… ――――24発全方向からの同時斉射による被弾数…………2発!? 「つくづくこれは……近接で適わないわけだ…」 冷たい汗が頬を伝う。 あれはもう人間の動きじゃない…… 空を取って撃ちまくれば勝てる―――そんな生易しい相手じゃ断じてなかったという事。 相手の動きは依然、衰えない。 長距離砲は狙いがつけられず、誘導弾では足止めにすらならない。 この位置なら相手の攻撃は当たらないけど、こっちの攻撃も当たらない。 「とにかく、まずは疲れさせないと……」 長期戦でこのまま削っていけばいずれは勝てると思うけど、それにしたって効率が悪すぎる…… こっちの魔力だって無限じゃないし――――何か、何か考えないと……… ―――――― 美しき狩人と獣の戦いは続く。 それは一見、狩る者と狩られるモノの縮図。 罠を張り、追い詰め、獲物を打ち倒そうとする大空の狩人に対し その罠を食い破り奔走する猛り狂った獣。 だが努々忘れる無かれ―――奢れる狩人よ。 獣は知恵無きケモノにあらず。 誇り高き神の加護を受けた神獣なのだ。 ただ闇雲に弾丸を恐れ、敵に背を向け逃げ惑う事など有り得ない。 そう――――大空舞うその狩人の喉笛を引き裂こうと その時を、地に顔を伏しながら待っていたのだ。 虎視眈々と――― ―――――― SAVER,s view ――― 追撃がなかった場合は長期戦――― 場合によっては聖剣の使用も已む無しと考えていたが、どうやら杞憂に済んだようだ。 もっとも、ここまで周到に罠を張り場を作って私を誘き寄せたのだ。 こちらの攻撃が届かないという有利な条件になれば欲をかいて仕留めにくるは必定――― そしてここに来て一つはっきりした事がある。 未だ相手はマスター……シロウを人質に交渉を迫るような動きを見せてこない。 故に状況から考えて、奴の狙いはあくまでこの私の可能性が高い。 ならばむしろ好都合。これで何の気兼ねも無く闘えるというものだ。 剣の届かぬ遥かな中空にて魔弾の雨を降らせてくる魔術師。 あそこにいる限り、私の剣が彼女を捕らえる事は難しい。 桃色の弾丸を食らった箇所がジクリと痛む。 まるで箇所が壊死したかのようなイヤな感触―――食らい続ければ私とて程なく倒されてしまうだろう。 高き空を翔り――――私を追ってくる白き魔術師を見やる。 卑怯とは思わない。 むしろ地上で迎え打った時に仕留め切れなかったこの身の不覚。 元々が空を飛ぶモノと地を這うモノとの戦いならば、降りて来いなどと叫び散らす事こそ不躾の極みだろう。 そう……降りて来いとは言わない――― 「自らの手で引きずり下ろすまでの事だ……」 しかし先程の包囲網を見るだけでも分かる。 あれ程の手練にして頭の回転も速い相手だ。 そしてこちらの動きを完全に捕らえている手腕も見逃せない。 そんな彼女が再び危険地帯である50m以内に首を突っ込んでくるような迂闊な真似はしてこないだろう。 射手の心理――――投擲が当たらなければ高度を下げてくる。 それを逆手に取るとしても、せいぜい60~70m。 つまり私があの魔術師に打ち込むには、その安全圏を何らかの形で犯さなければならない。 「っはぁ!!!!」 前方の魔弾を切り払うが、後方からも常に4,5発、私の後を追跡してくる。 良いように追い立ててくれる……敵も長期戦を辞さない構えのようだな。 地形を見る。 ただ闇雲に駆け回っていたわけではない。 ここがもし遮蔽物一つない草原や平野ならば宝具に頼らざるを得なかっただろう。 だが、ここは新都だ。 ここには――――――― 90m、80m、75m・・・・・…… 「来たか………」 魔術師が高度を下げ始めた。 降りてこい……もう少し。 そんな所にいては私に当てられないどころか追いすがる事さえ出来はしない! 70m、65m、いや、68、か・・・・・……… 上空、左右からの魔弾を次々と斬り落とす―――ちっ、また一発貰ってしまった…… 常に私の死角を突いてくる軌道。 遠隔操作の魔術でこの正確さ。この手数は正直やっかい過ぎる。 65m・・・・・・……… 「―――そこか……」 恐らくは……65m前後――― そこがあの魔術師の安全圏。その限界線。 把握した。 用心深い者ならば恐らくこれ以上は降りてこないだろう。 その間合いこそが、私と貴様の交わるギリギリの境界線というわけだ。 ならばそろそろ―――討って出る時。 回避し切れない弾を相変わらず貰い始めている。 とても全ては交わせないし、これ以上長引かせるのは得策ではない。 兼ねてより目星をつけておいた「その地形」へと魔術師をおびき寄せるため――― 私は速度を調節しつつ、大通りを駆け抜ける。 ―――――― NANOHA,s view ――― 入り組んだ小通りを抜け、大きな県道に出る騎士。 何だか敵の本拠地に向かっているにしては……無軌道過ぎる、その疾走――― 「それにしても………よく走る…」 何て体力なんだろう……未だに彼女はペースダウンの片鱗すら見せない。 私は全速力で飛んでるのに追いすがるだけで精一杯。 まるでこっちが振り回されてる気分になってしまう。 流石に連続飛行で魔力を使い果たす前には倒せると思うけど…… と、その時―――― 直進すると思った彼女が―――目の前の交差点を直角に曲がった。 「っっ!!!」 突然の相手の方向転換に合わせるように私は機体――― つまり自身を急速旋回・ピッチロールマニューバ。 空中を横滑りしながら方向を変えてその交差点に入る……… 「………………えっ!!?」 …………い、いない――!? 地上に騎士の姿が無い。 一瞬だけ、予期せぬ方向転換で見失っただけなのに…… 私は彼女の姿をこの時、完全にロストしていた。 ――― ざきっ、ざきっ、ざきっ、ざきっ、ざきっ、 ――― 「物陰に……建物の中に入った…?」 今の一瞬の間――― あの人のスピードなら可能だけど……でも、ならどこに? master! my master!!!!! ――― ざきざきざきざきざきざきざきっ! ――― その時、私は上空から見下ろす姿勢に慣れきっていて 地上を目視しつつ、サーチスフィアによる索敵に全神経を集中していた。 だからレイジングハートの絶叫じみた警告と――― さっきから聞こえてくる、この「ざきざきっ」ていう凄い音が何なのか―― 全然気づけなくて――――― そこの通りは高層ビルの立ち並ぶメインストリートで 右手にはそれらしく100m近いマンションやオフィスビル郡が立ち並んでいて その一つ……全面ガラス張りのマリオンの一角で―――― レイジングハートが教えてくれたのは、そこに張り付いているナニカが 既に私に向かって攻撃態勢を取っていたからで――― さっきの凄い音はそのマリオンを忍者の壁走りみたいに ナニカが駆け上っている音だった―――! 「そ、そうか………その手が…」 思わず感心してしまう……そんな場合でも状況でも無いのにだ。 あまりにもデタラメな事だけど―――――地を駆ける彼女が空を飛ぶ私を捕らえるために 私よりも高い位置にその身を置くためにしてくる事と言えば……もうこれしか無い。 それは忍者の壁走りなんて上品なものじゃなかった。 だって甲冑を着込んだ女の子が、ほぼ地面と直角にそびえ立つビルを そのガラス張りの壁をガシガシ踏み砕いて登ってたんだよ? 急速旋回が仇になり、ろくな体勢も整ってない私と ビルの中腹で十分な「タメ」の姿勢を作った彼女。 その目が―――合う。 「――――覚悟……」 獲物を狩る時の……獰猛な肉食獣の唸りが聞こえたような気がした――― ―――――― この時―――― 高町なのはの高度 65m セイバーの高度 72m この魔導士を空中で、自分の剣で叩き落とすには上からの叩きつけでないと堕とせない。 最初の空への追撃の時にそう悟ったセイバー。 故に彼女は、なのはよりも7m上方まで駆け上がっての十分な高度にて跳躍体勢を取る。 この戦いで初めて頭上を取られたなのは。その表情が凍りついた。 (回避………ダメ! 間に合わないッッ!!) セイバーの体格がぐんと萎んだ。 否、そう見えるほどに体中のバネを総動員して行われる――― ――― 速射砲の発射体勢 ――― その脚がガラスを、蹴り付ける!!!! 「だああああああああああッッッッ!!!!!!!」 天をつんざく炸裂音。 発射台と化したマリオンのガラス30枚がその反動と衝撃波で無残に吹き飛ぶ。 散華したガラスの幕を蹴散らして飛ぶ銀の弾丸が――――高町なのはに迫る! 「衝撃緩和! 姿勢制御を優先ッ!!」 だが完全に不意を付かれたとはいえ、そこは高町なのは。 彼女にとってはこの状況でさえも未だリカバー可能な事態に過ぎず 例え上空を取られたとしても、この軌道、この攻撃はまさに空戦の騎士のそれであり 術者・デバイス共に「このテ」の強襲をいなす術は十二分に心得ている。 「「ッッッ!!」」 ビル群に挟まれた上空にて激突する剣の英霊と空の英雄。 落雷のような爆音が場に響き、桃色と蒼黎の魔力が四方に飛び荒ぶ。 騎士の巻き込むような剣閃。 反応の遅れた魔導士のバリアは容易く砕かれるが、減退したその刃で倒せるほどに高町なのはは甘くない。 名にしおう聖剣の前に立ち塞がる勇気の杖。 降り注ぐ剣閃をきっちりと防御するレイジングハートの先端。 両者の杖と剣が宙空で交錯する。 互いの息遣いが聞こえる程の鍔迫り合い。 起死回生のセイバーの跳躍も――― 障壁によって減退し、防御に阻まれ―― 「空ではッ………こちらの方が上ッ!! やらせないよ!」 セイバーの攻撃を、勢いを受け流して叩き落そうとする高町なのは。 凄まじい打ち込みではあったが、一度勢いを殺せば相手は重力の楔に捕らえられて自ずと失速、墜落する。 先程と同じ展開、地上でなら高町なのはに為す術も無い剣戟も空では全く勝手が違うのだ。 ―――――――だがッ! 「百も承知だ………そのような事は!」 ―― そんな常識を覆してこそ剣の英霊ッ! ―― 騎士がそんな瑣末な事実に気づかぬはずが無い。 空中では向こうの方が上だという事は身に染みている。 そして今の奇襲も、一度見せれば二度目は通じないだろう。 だからこそ――― (っ!!??) 騎士はここで相手を逃がす気など毛頭無い。 空中での一閃よりも遥かに確実な方法で―――なのはを捕らえにかかるセイバー。 受け流そうとした杖に剣を絡ませる。 初めの斬撃はバリアを破り、鍔迫り合いを誘発させるためのものだ。 そして、なのはの胸部に肩口からセイバーの体当たりが炸裂する。 「うっ!!?」 衝撃に一瞬、息が詰まるなのは。 だが防護機能、BJのフィールドは既に回復している。 いかに英霊の馬力とはいえ、ただの体当たりで空戦魔導士を撃墜する事は出来ない。 「っ!!???」 だが、セイバーの体当たりの勢いまでは殺せない! 全開の脚力で飛び込んだ彼女の質量はまさに列車のぶちかましに比類する凄まじさ! なのはの体がその衝撃を殺せず、受け止めきれずにぐらつく! 開戦時でのKOのダメージに全力フルブーストの追跡。 彼女の体力が本人が思っていた以上に消耗していた事も相成り――― 「く……ぁ! 堕ち、るッ!?」 体の踏ん張りが利かず、その高度を維持出来ず なのははセイバーと共に墜落。 否、強引に引きずり堕ろされる! 「悪いが付き合ってもらう!」 二人はまるで流星のような軌跡を描いて急降下、いや急落下! セイバーが踏み台に使ったマリオンのちょうど対面のビル――― その3Fのガラス窓にまるで勢いを殺さずに……激突ッッ!!! 上空75mから人間二人(鎧付き)が落ちてきたのだ。 単なるガラス窓などひとたまりもない。 雑居ビルの3階部分の窓はあえなく砕け散り――― 騎士、魔道士共々、その屋内に盛大に転がり込んでいたのだった。 ―――――― とあるメインストリート――― 立ち並ぶビルの一つ。 その3階。 明かり一つない静寂の中、家具や雑貨ショップが立ち並び 決して訪れないであろう客に対して商品の豊富さを存分にアピールしている。 だが今日に限っては来客が二人―――― ガッシャアアアアアアアアアアアアンッッッ!!!!!!! ―――――という、雷鳴が堕ちたような音と共に踊りこむ。 絡み合ったケモノのようにもんどりうって組み合って 互いにボロボロになりながらの、美少女二人の来店。 とても仲の良い者同士の休日のショッピングには見えない。 高度からの墜落。Gに振り回されたその体。 窓をぶち破った轟音と衝撃を受けて――― そんな中ですら、瞬時に平衡感覚を取り戻したのは高町なのはの方。 こうした不時着時においては、騎士であるセイバーよりも 航空隊所属の魔導士である彼女に一日の長があるのは当然だった。 フロアに激突する前にセイバーを蹴り剥がし、両足で地面を滑るように着地する。 飽きるほど繰り返してきた離陸と着陸の行程を彼女がミスる事はない。 ちなみに蹴られたセイバーは背中から叩きつけられ、家具の群に突っ込む。 「っっ乱暴過ぎッ………!」 思わず非難の声を上げる魔導士。 人の事は言えない。 (これじゃまるでケンカだよ…) 一見して清楚な騎士だと思っていた相手が仕掛けてきた そのあまりのブルファイトに絶句するなのはである。 見た目と裏腹に、とはこの事だ。 でも、これも人の事は言えない。 ともあれ、先に体勢を立て直した彼女が周囲の状況を確認しつつ身構えて――― 今ある状況、今ある現状、その全てを高速で整理し――― 「!!!!!」 ――――――息を、呑む。 騎士の狙い。 自分を紛う事なき死地に引きずり下ろすために――― 逃走したフリをしながら、狙っていた事。 その一部始終を理解して………なのはの心胆に冷たいものが走る。 ――― 屋内戦 ――― それは空戦魔導士が力を最も制限されるフィールド。 振り出しに戻ったどころの騒ぎではない――― 左右。後ろ。どこに逃げても追いつかれ、切り払われ、防御も抜かれる現状。 それに加え最大の武器である高さすら封じられる場所。 フロアに叩きつけられたはずのセイバーは伏せたまま――― 否……… 既に低い姿勢のまま、こちらに突撃の照準をつけていた。 しかも今ぶち破った窓を背に、なのはの退路を塞ぐかのように。 腰を限界まで落としての低空姿勢は、まさしくネコ科の猛獣のソレ。 (……) 唇を噛み締める高町なのは。 それは言うなれば檻に入れられたヒトとライオンが向かい合っているようなもの。 暗闇の中、レイジングハートの柄を握り締める彼女の手には―――拭っても拭いきれない汗が滲んでいた。 騎士の表情は暗くて見えない。 だが、その暗闇の中―――― 「幕だ……メイガス」 竜の化身たる彼女の緑の瞳が―――爛々と燃えていた。 再び、地上に降ろされた高町なのは。 翼を封じられ、目の前には猛獣。 その絶体絶命の窮地において――― (チャンスかも…………知れない) だがしかし彼女はやはり不屈のエース。 その思考に稲妻が走る。 一見、不利なこの状況――― しかし、これは一つ裏を返せば……… 頭の中で組み上げられていく勝利への工程。 パズルのピースが次々と嵌まっていく。 屋内の闇の中、互いに――― 射抜かんばかりの視線を相手にぶつける。 決着の時は近い…… 終局に向けて場が収束する中――― 外では無人の廃墟の空を切り裂くように―――雷鳴が……鳴り響いていた。
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【作品名】Fate/Extra 【ジャンル】ゲーム Fateシリーズ 【世界観】Fate/Stay Night(以下SN)の平行世界の西暦2032年。 1980年代から分岐し世界からマナが枯渇した為、 魔術回路を持つ人間は魔術師から己の魂を霊子(りょうし)と化し、 電脳世界へとダイブする能力を持つハッカーへと姿を変えた。 舞台はSE.RA.PH(セラフ)と呼ばれるムーンセル・オートマトンの作り出した霊子虚構世界。 ここで願望機としての機能があるムーンセル・オートマトン(月の聖杯)を巡って 聖杯戦争が行われる。 なおムーンセル自体は太古からあり他のFateシリーズでも存在している模様。 サーヴァントシステムは冬木の聖杯戦争を模倣している為、基本Fate/Stay Nightと同じ。 ただし令呪は3画使うとマスターが死んでしまうので2画までしか使えない。 登場するサーヴァントの中でアーチャー(エミヤ)とランサー(クー・フーリン)はSNと同一存在との公式設定。 【戦闘システム】サーヴァント同士の戦闘は相手との距離はおよそ2メートル。 ジャンケンのシステムになっており基本行動はAttack(普通の攻撃),Break(渾身の一撃),Gard(防御+カウンター)の3種 相性はAttack>Break>Gard>Attackとなっている、同じ行動が選択された場合は相討ちなので基本対戦相手との素早さは互角。 宝具発動時はGardは間に合うがAttackとBreakはキャンセルされるので対戦相手が2メートル移動して攻撃するより速い発動速度。 【成長システム】魂の改竄により本来のサーヴァント自身のスペックより強くすることが可能。 最高EXランク(A++より上)、SNに出たサーヴァントの最高ステータスはA++。 これによりアーチャー(エミヤ)は理論上SN時より強くなることができる(1回戦時はむしろ弱体化してるが5回戦では力を取り戻したと言っており 普通に成長させればそのあたりで原作のステータスを超える)。 一応対戦相手も使える施設なのだが使われた形跡はなく実質主人公鯖専用。 【作品名】Fate/Extra 【ジャンル】ゲーム 【名前】セイバー(ガウェイン) 【属性】円卓の騎士 【大きさ】成人男性並 【攻撃力】SNアーチャー(山破壊レベルの王の財宝を通常より弱体化状態で耐える)が SN時より強化した状態のEXアーチャーにダメージを与えられる。 【防御力】耐久ランクより通常時でSNアーチャーと同等以上の防御力、後述のスキル聖者の数字発動の際さらにその3倍。 片手で数トンのコンクリート塊を弾く斬撃を放つセイバー・アルトリア以上の攻撃が出来る 主人公のサーヴァントの攻撃で全くダメージも与えられない。 物理無効(核含む超常現象を介さない現実相応の兵器の威力程度までは効かない) 石化耐性 家破壊程度の魔術を無効化するよりやや低い程度の魔術耐性 【素早さ】光速の攻撃を視認できるHFルート士郎と同等かそれ以上の能力を持つSNアーチャーでも視認困難な速度で、 10発は一挙に攻撃を繰り出させるSNの制限付きランサー(クー・フーリン)より速い EXのランサー(SNと同一存在であり敏捷ステも同ランク、制限もない、準決勝で対戦する)と 互角かそれ以上の反応を持つ主人公鯖と互角の反応。 長距離移動はSN士郎セイバー以上の敏捷ステなので超音速レベル以上。 【特殊能力】転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン) セイバー(アルトリア)のエクスカリバーの姉妹剣。伝承では同格の威力とされキャスター・玉藻からも 地味なイメージだったが型落ちなんてとんでもないとの評価。 柄に疑似太陽が埋められており太陽の熱線により相手を焼き尽くす。 エクスカリバー(全長200mの怪物を分子レベルで焼き尽くし消滅させる威力。)並 SNアーチャーより固いEXアーチャーを一撃で倒せる 最低摂氏6000度の熱量の爆発を半径10メートルの範囲で発生させる。 射程は数メートル 発動速度は自身が2メートル移動して直接攻撃する速度より速い。 太陽の熱線を顕すので発射速度は光速。 聖者の数字 太陽が出ている9時~12時,15時~18時の間自身の防御力を3倍にする。 ゲーム中のアリーナは時間の経過が無く太陽も沈まないので実質無制限。 この状態では全盛期のアーサー王以上と言われ 主人公のサーヴァントの攻撃が全く効かずチートと言われる。 弱点は一度効果を破られると発動できなくなる。 (例:時間制限いっぱいまで耐えた後一撃を入れてダメージを与える、一瞬太陽を隠した間に一撃を入れてダメージを与える) 騎乗B 幻獣、神獣を除くあらゆる乗り物という概念のあるものを乗りこなせる 霊体化 魔力無い物をすり抜ける。実体化は瞬時だが霊体イヒは若干隙がある。 【長所】ガラティーンの発動が早い 【短所】描写が少なすぎて意外と大したことない数字とガラティーン 【戦法】太陽の落ちないアリーナで参戦。初手ガラティーン、耐えられる乗り物相手なら内部潜入して乗っ取る。 【備考】月の聖杯戦争の決勝戦の相手。 vol.107 224格無しさん2021/05/29(土) 20 20 26.97ID cK+O2BeM セイバー(ガウェイン)再考察 光速の10倍、山破壊攻防、ガラティーンの弾速は光速かな 範囲は半径10メートル、射程は数メートル、太陽の熱線を顕すので6000度程度の熱効果 光速の壁から ○仮面ライダーオーディーン ガラティーン勝ち ○アムプーラ こっちが速いし石化耐性にウイルスでは多分効かない ○ぺるしゅばる 見られる前にガラティーンなどで勝ち ○ゾォズ ガラティーン勝ち △カルパッチョ 距離取られたら追い付けないが山破壊未満のレーザーなので耐えられるか ○月(エイリアン魔獣境) 霊体化して相手の自滅勝ち △ミスティカ星人 当たらない、倒せない △覚醒ゼロ 当たらない、倒せない ○イドゥンwithマークニヒト 当たらない 霊体化して内部侵入して勝てるか △カクレオン 当たらない、倒せない △ニドヴォルク 物理無効で王水は効かない、他は当たらないが倒せない △マザーレギオン 当たらない、倒せない ×マダム・ケツハリの部下 不細工負け ×庵原隷 消滅負け ×ゼイバフ船長 惑星破壊負け ×アル=ヴァン・ランクス 時止め負け ニドヴォルク>カクレオン=セイバー(ガウェイン)>イドゥン 748 自分:格無しさん[sage] 投稿日:2012/01/25(水) 03 54 02.47 ID mAk6WfUk 576-577 ガウェイン考察 速度は確かギルが光速の10倍か20倍かで揉めてたから とりあえず最低値の10倍以上 ガラティーンはエクスカリバーと同威力の逸話採用で エクスカリバー 全長200mの怪物を分子レベルで焼き尽くし消滅させる威力。 ただし範囲は半径10メートル、射程は書いてないが数メートルかなゲームからすると 太陽の熱線を顕すので6000度程度のの熱効果 発動速度は反応と同じ 発射速度は光速になるのかわからんが 範囲狭いしあんま関係ない気がすけど 光速の壁から ○仮面ライダーオーディーン ガラティーン勝ち ○アムプーラ こっちが速いし石化耐性にウイルスでは多分効かない △黄猿 こっちが速いが倒せない △カルパッチョ 距離取られたら追い付けないが山破壊未満のレーザーなので耐えられるか △ミスティカ星人 当たらない、倒せない △覚醒ゼロ 当たらない、倒せない ○イドゥンwithマークニヒト 当たらない 霊体化して内部侵入して勝てるか △カクレオン 当たらない、倒せない △ニドヴォルク 物理無効で王水は効かない、他は当たらないが倒せない ×芦川美鶴(ミツル) 速すぎ、時空送負け ×マダム・ケツハリの部下 視認負け ×庵原隷 消滅負け 芦川美鶴>ニドヴォルク=セイバー(ガウェイン)>カクレオン 後備考に 「聖杯戦争の決勝戦の対戦相手」 って入れといた方がいい
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インカーネーションセイバー(いんかーねーしょんせいばー) + 目次 概要 登場作品レイズ 関連リンク派生技 関連技 ネタ 概要 インカーネーションセイバーとは想いを胸に仲間のフォルスを結集し大剣による一撃を放つ魔鏡技。 初出はレイズのヴェイグ。 ▲ 登場作品 レイズ 習得者 ヴェイグ・リュングベル 想いを胸に仲間のフォルスを結集し大剣による一撃を放つ魔鏡技。バーストリミッツ中に発動すると魔鏡技の威力/回復力+25%。 分類 終決魔鏡 属性 水 HIT数 消費MG 150 基礎威力 1450 詠唱時間 - 習得条件 魔鏡「ヒトの選ぶ道」を入手 発動条件 MG満タンの状態で発動 強化1 ダメージが15%上昇 強化2 ミラージュレシオが追加で8%加算 強化3 ダメージが15%上昇 強化4 ミラージュレシオが追加で8%加算 強化5 ダメージが15%上昇 想いを胸に仲間のフォルスを結集し大剣による一撃を放つ魔鏡技。 背景は獣王山の再現で、回っている仲間のフォルスの光は六聖獣の再現。 「魔鏡技」の部分は「今なら…」となっている。 入手時に手に入るカットインはPS2版での秘奥義カットイン。 台詞 迷いなく言える!大切なのは、ヒトの心だ!! + 魔鏡イラスト 「オレも忘れない……ありがとう、シャオルーン」 ▲ 関連リンク 派生技 ▲ 関連技 ▲ ネタ ▲
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XX-セイバー フラムナイト(OCG) チューナー(効果モンスター) 星3/地属性/戦士族/攻1300/守1000 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度だけ、 相手モンスター1体の攻撃を無効にする事ができる。 このカードが戦闘によって相手フィールド上に守備表示で存在するモンスターを破壊した場合、 自分の墓地に存在するレベル4以下の「X-セイバー」と名のついた モンスター1体を特殊召喚する事ができる。 チューナー ナイト 下級モンスター 地属性 戦士族 攻撃無効 蘇生 X-セイバー X-セイバー補助
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町の路地裏に一匹の犬が居る。 真っ白な毛をした、どことなく上品さを感じる犬だ。 そしてどこか、賢さと意志の強さを感じさせる目をしている。 それもそのはず、この犬はただの犬ではない。 アフリカのコンゴ盆地の奥、ヘビー・スモーカーズ・フォレストと呼ばれる地域からやってきた犬だ。 そこは、盆地の一部が陥没し深い谷に囲まれて外界から隔絶されてしまった。 それ以後、この閉ざされた世界では犬が進化し文明を作り上げ1つの王国が5000年間続いている。 この犬は、その国の王子様だ。名前はバウワンコ108世の息子クンタック王子。 そして、聖杯戦争の参加者でもある。 「ワゥ」 クンタックはマスターであることを隠すため鉄片を咥えながら悩んでいた。 自分は一体いつの間にこの鉄片を手に入れたのか。 そして聖杯戦争に対して自分はどんなスタンスで居るべきなのかを。 普段ならば、こんな人を無理やり呼び寄せ殺し合いを強いるものなど悪だと断じ打破するために動くだろう。 だが今は、故郷の事を考えるとそれ以外の選択肢も浮かび上がってしまう。 クンタックの国には今、恐るべき敵が居る。 名はダブランダー、元は国の大臣だった悪知恵の働く男。 彼は古代の兵器を復活させ、外の世界を自分の領土にしてしまおうと考えていた。 その為に邪魔だったクンタックの父を殺し、クンタックを捕えた。 そして国民には病死と発表し、生きながら埋めようとする。 しかしクンタックは棺桶ごと湖に落ち、そのまま外の世界へ流されたのだった。 そんな幸運があってクンタックはここにいる。 だからこそ思う、ここで聖杯を勝ち取りその力で国を救うべきではないかと。 聖杯は万能の願望器だと聞いている。 ならば、自分の国を救うくらいは簡単だろう。 だが同時にやはりこう思ってしまう。 殺し合いに勝ち残るのは正しいのかと。 僕のように知らない間に連れてこられた存在を蹴落とすのは正しいのかと。 そして何より、僕は誇れるのだろうかと。 誇り高きバウワンコの血に、そして愛している婚約者のスピアナ姫に。 「スピアナ姫……」 普通の犬を装う事も忘れ、婚約者の名を呟くクンタック。 だがこの自分でも意識していない呟きで、彼は決意をした。 「セイバー、出てきてください」 今度は周りに人が居ない事を確認してから声を出すクンタック。 そして、その声に応じて現れたのは青い服に青い帽子、そして青いゴーグルをつけた青一色の青年だった。 クンタックはセイバーに言う。 「セイバー、僕はこの聖杯戦争に乗ります」 「……」 クンタックの宣言にセイバーは何も答えない。 思えば最初からそうだった。 最低限の会話はしてくれるものの、基本的には無言を貫いていた。 単にもともと無口なのか、それとも僕と喋りたくないのかは分からない。 だが僕は彼に告げなければならない。僕の決意を宣言しなければならない。 「僕は僕の国を救わなければならない。否、救いたい。 例えダブランダーとは何の関係もない、ただの人間を危機に追い込むことになったとしても。 それでもあなたは、僕についてきてくれますか」 クンタックの懇願するかのような言葉に、無言を貫きながらも頷くセイバー。 そんな態度の彼に思わず笑顔になるクンタック。 彼は言葉を続ける。 「それと身勝手なのですが、一つお願いがあります」 「……」 「出来るだけで構いません。倒すのはサーヴァントだけにして下さい。 例え偽善と言われようとも、僕はなるべく無辜の民を犠牲にはしたくありません」 「……」 クンタックの言葉にまたも無言で頷くセイバー。 そして彼は聖杯戦争へ向けて歩き出す。 5000年間平和が続いたバウワンコの国の王子が、戦争をすることになるなんてと思いながら。 こうして彼の運命は本来の歴史とは違う方向に廻り始める。 もし本来の歴史通りであれば、彼の国は救われていた。 バウワンコ1世の予言にあった、10人の外国人の内5人と出会い故郷の為に共に戦う事になる。 そして幾多の苦難の末、国と姫を救う事が出来たのだ。 だがそんな未来はもう存在しない。 それが良いか悪いかを知る術は、彼らは持っていない。 【クラス】 セイバー 【真名】 ローレシアの王子@ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々(SFC版) 【パラメーター】 筋力A++ 耐久A 敏捷C 魔力E 幸運C 宝具A 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 対魔力:A 魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。 Aランクでは、Aランク以下の魔術を完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。 騎乗:A 乗り物を乗りこなす能力。 Aランクで幻獣・神獣ランク以外を乗りこなすことができる。 【保有スキル】 戦闘続行:A 名称通り戦闘を続行する為の能力。 決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。 仕切り直し:B 戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。 破壊神を破壊した男:A 魔法に頼らず己の腕力のみで破壊神を倒したものに贈られるスキル。 神性スキル持ちに与えるダメージが増加し、筋力のステータスに無条件で+が二つ追加される。 ロトの末裔:A 偉大なる勇者ロトの血を引くもの。 混沌、もしくは悪属性を持つサーヴァントに対して与えるダメージが大きくなる。 【宝具】 『ルビスのまもり』 ランク:A 種別:対幻宝具 レンジ:1-300 最大補足:??? ハーゴンの作り出した幻を解除した精霊ルビスが与えたまもり。 本聖杯戦争ではあらゆる幻術・幻がこの宝具を使用することで解除できる。 ただし、使用は自動ではなく任意なので自身やマスターが幻を知覚していない、またはこの宝具が何らかの方法で使用不可能の場合は解除不可となる。 『ロトの血筋を引く者たち』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:2 ハーゴン討伐の旅を共にした二人の仲間を呼び出す宝具。 サマルトリアの王子は物理と呪文を双方使いこなす万能型。 ムーンブルクの王女は強力な呪文を使いこなす後衛型。 ただし、呼び出そうとする場合は令呪1つを使わなければならない。 そして、この宝具は一定ターンが経過すると消滅する。再び使用する場合は同じだけ時間を置かなければならない。 ちなみに、この宝具も本体と同じく出展はSFC版なので、サマルトリアの王子の装備がてつのやり、なんてことは無い。 【weapon】 いなずまのけん ロトのよろい ロトのたて ロトのかぶと まよけのすず 【人物背景】 悪の大神官の野望を阻止した王子。 【サーヴァントとしての願い】 マスターに従う。 【マスター】 クンタック王子@ドラえもん のび太の大魔境 【マスターとしての願い】 王国を大臣から取り戻したい 【weapon】 宝石 バウワンコ一世の像のホログラムのようなものを出すことができ、自在に動かせる。 大きさは数メートル程度。 空気中に高圧電気を発生させることもできる。 普段は首にかけている。 【能力・技能】 剣技 剣の名手。 一般兵程度では相手にならない。 日本語が話せる 彼は日本から遠く離れた犬の王国の王子だが、短時間で日本語を覚えた。 二足歩行 彼は進化した犬の為、二足歩行が可能。 普段は普通の犬を装うため、あえて四足歩行をしている。 【人物背景】 悪しき大臣に国を追われた王子。 【方針】 聖杯を手に入れる。 極力マスターは殺したくない。 【備考】 与えられた役割は街に居る野良犬です。 参戦時期は日本語を覚えた後からのび太に出会う前の間です。
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HMM006 ガイロス帝国 機動陸軍 特殊工作師団 高速戦闘隊所属 「EZ-016 SABER TIGER」 正面 側面 斜め上方 咆哮 胴体部の間接は引き出せるようになっており、広い可動範囲を確保している。 最大開口 HMMコマンドウルフでは不満のあった箇所だが、今回は問題無いというか凄いことに。 体の曲がり具合 伏せ 猫パンチ 爪はもちろん1本1本上下に動かせる。 前足伸ばし 前足曲げ 前足を曲げると連動してスネが展開するギミックがある。 肘(ヒジ)間接部のパーツの可動もおもしろい。 後足伸ばし 後足曲げ 大きな隙間も無く曲げることができる。 全体的に見て、かなり良いプラモだと思う。 動かしてて楽しい。 HMM セイバータイガー・シュバルツ仕様のページへ HMM グレートサーベルのページへ HMM セイバータイガー ゴールドのページへ
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例えばの話である。 もしも、時間を巻き戻せて、やり直せるとしたら――どうするか。 考えた所で仕方はないのかもしれないし、何より時間の無駄だ。 仲村ゆりは投げやり気味に空を見上げ、深く溜息をついた。 「所詮、夢は夢であって、現実とはかけ離れているってね」 空の上か。はたまた、海の底か。 彼女が望む世界は一体何処にあるのか。 戯言である。考えた所で抱えているものが軽くなる訳でもなし。 「いい加減、ぬるま湯に浸るのも飽きたし……そろそろ動こうかと思うのよ」 死語の世界に堕ちても決して消すことのなかった【憤怒】を忘れ、ゆりはこの偽りの世界で茫洋と日常を演じ続けた。 もっとも、記憶を取り戻してからは、日常などお構いなしであったが。 「僅かながらでも、可能性があるなら賭けてみようなんて。聖杯に縋れば、幸せな日常が戻ってくるかも~って思っちゃうとはねぇ。 しかも、クソッタレな神様に一瞬でも頭を垂れたことは本当に末代までの恥ね」 霞んでいた過去の悔恨を何度も反復することで、怒りを固定する。 縁は自分の記憶だけ。思い出せたのは幸か不幸か。 喉を鳴らし、顎に指を当てて、くつくつと笑う。 「あたしらしくもない。成仏したからって精神的に日和りすぎよ。ま、結果的にはまだ成仏できてないけどさ」 ゆりの中にいる【悲嘆】は望む。 聖杯の奇跡を以ってして家族を蘇らせ、幸せだった日々を取り戻せ、と。 「それにしても調子に乗りすぎよね、神様って奴は。ああ、本当に殺してやりたいし、ムカつくムカつくムカつくっ!」 そんな切なる【悲嘆】の願いを、ゆりは踏み潰した。 自らの意志で七難八苦の戦場へと飛び込み、足を進める。 聖杯も、神様も全部ぶっ潰す。誰かに敷かれたレールの上を直走るなどまっぴら御免である。 ゆりは震える身体を無理矢理に抑えつけ、手を伸ばす。 「――あんたは、どうな訳? 聖杯最高ですぅ~とか抜かす感じ?」 伸ばした手は強引に掴まれて。 握り返された力は強く、強く。 「答えなさいよ」 「……答えて欲しいのか? わかりきった答えを返す程、愚者でもあるまい」 「いいえ、別に。どんな返答が返ってこようとも、あたしの答えは決まってますから。どんな手を使ってでも、神様を引きずり出してフルボッコ! そのついでに聖杯を投げ捨てて、高らかに笑ってやるわ」 眼前の男は煙草を吹かし、眼を細めるだけ。 彼は少女に何も語らない。何も、明け渡さない。 短くなった煙草を投げ捨てて、男――セイバーのサーヴァント、斎藤一は揺らぐこと無く言葉を紡ぐ。 「俺に願いはない。生前に未練がある、そんな女々しさは持ち合わせていないからな。 今回呼ばれたのも座の気紛れだろう。無論、呼ばれたからにはこの刀に誓って、最後まで戦うがな」 斎藤は腰にぶら下げた刀に軽く手を当てて、目を細める。 それはまるで、主を見極める狂犬のようで。 「やることは生前と何一つ変わらん。偽りの街だからといって、戯れが過ぎる阿呆共はいつだって存在する。 市井に仇なす腐った悪は、主従問わず始末をつけるのが俺の役割だ」 「悪・即・斬。聖杯に目が眩んで悪業に手を染める奴等は斬る」 その対象は主であっても例外ではない。 斎藤は言外にそう釘を刺していた。 「後一つ。言っておくことがある」 「随分と注文が多いのね」 「貴様の刃となるんだ、これぐらいの要望は黙って聞き入れろ」 そして、新たにタバコを口に咥え、火をつけた。 たったそれだけの動作がゆりの身体から吹き出る汗を更に多くさせる。 これが、サーヴァント。人と英霊の間にある隔たりだとゆりは理解した。 「魂喰いは絶対にしない。俺の生命が尽き果てようとも、それだけは断じて認めない」 「あら、生き汚いのは嫌いなの?」 「貴様は俺に弱者を食い散らかす程度の低いことをさせるのか? いいだろう、やってみろ。 ただし、それを強制した瞬間――貴様を斬り捨てるがな」 甘かった。令呪などで支配できるから安心だという自覚が僅かにでもあったことが恥ずかしい。 これは駄目だ。令呪を使って行動を縛れるなどと考えるべきではない。 「別に構わないわ。あたしがしたいのは無意味な虐殺ではないから」 ならば、最大限に利用することでどうにか手綱を取るだけだ。 せっかく掴んだチャンスを、棒に振ってなるものか。 「その言葉を違えないことを願いたいものだが」 「そっちこそ、生半可に遊び半分で消えてしまわないことを祈っているわ」 皮肉交じりに誓った言葉に、嘘偽りはなかった。 そう信じることで、身体の震えを抑えるしか無い自分の弱さが、嫌になった。 【クラス】 セイバー 【真名】 斎藤一@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 【パラメーター】 筋力B 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運B 宝具?? 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 対魔力:E- 魔力に対する守り。無効化はせず、ダメージ数値を僅かに軽減する。 騎乗:E- 乗り物を乗りこなす能力。 馬や単車程度なら勘で乗れるかどうかというレベル。 【保有スキル】 心眼(真):B 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 戦闘続行:A 決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。 生前の彼はどれほどの深手を負おうとも、自らの正義を貫く為、刀を握り続けた。 宗和の心得:B 同じ相手に同じ技を何度使用しても命中精度が下がらない特殊な技能。 攻撃が見切られなくなる。 【宝具】 『牙突』 種別:対人魔剣 最大捕捉:1 斎藤が独自に編み出した必殺の刺突が魔剣として宝具レベルにまで昇華されたもの。 幾つもの型があり、まともに受けたら身体が真っ二つになる威力。 【weapon】 日本刀。 【サーヴァントとしての願い】 未練がましく、聖杯へと縋らなくちゃ叶わない願いなどないはずだ。 【人物背景】 元新選組の三番隊組長の男。主人公である緋村剣心とは幕末で斬り合ったこともある。 維新後は【藤田五郎】と名を変え、西南戦争では警視庁抜刀隊に所属した。 そして、その後は警部補に奉職するが、裏では警視庁の密偵として暗躍する。 【マスター】 仲村ゆり@Angel Beats! 【マスターとしての願い】 このふざけた聖杯戦争を企んだ神をぶっ殺す。ついでに、聖杯も。 【能力・技能】 拳銃、ナイフなど、戦闘技能はある程度身に付けている。 【人物背景】 死後の世界でSSS(死んだ世界戦線)を率いていた少女。 裕福な家庭の長女として育てられたが、自宅へ押し入った強盗により弟妹たちを全員殺され、弟妹達を助けてやれなかったことを今でも強く悔いている。 最後に、音無達よりも一足先に【卒業】して消滅するはずだった。 【方針】 どんな手を使ってでも聖杯、神様はぶっ殺す。 BACK NEXT OP Epilogue-できない■■が、くり返す- 投下順 -020 ネギ&ランサー 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT 参戦 仲村ゆり 000 黄金のホーリーグレイル-what a beautiful phantasm- セイバー(斎藤一)